機械修理 森精機 AL-2 主軸ファン地絡
森精機のNC旋盤「AL-2」が原因で漏電遮断発生
前回のマルチプレックス同様原因が特定できず、約3か月にわたっての修理となってしまいました。これは、費用が掛かる為可能な限り社内で修理するという体制からくるものです。緊急を要する場合は当然即サービスに依頼となりますが、今回の場合はもう廃棄処分してもいいという前提からだったため長引いてしまい、しかも変えなくてもいい所まで変えるという無駄も発生しました。
トラブル発生の流れ
主軸を回すと工場内大元の漏電ブレーカーが落ちるという現象からスタート。こういう場合先ず怪しいのはモーターの絶縁とスピンドルユニットでしょう。中部電気保安協会さんに来て見てもらったところ機械以前の配電盤と機械の1次側までは絶縁に問題なく、やはり機械内部での問題とのこと。
しかしさすがに絶縁抵抗系は持っていません。ちょっとお借りしてモーターの絶縁とユニットからモーターまでのケーブルの絶縁をチェックしましたが問題ない。
という事で、スピンドルユニットですが、この型式は交換すると全部で約80万円かかるということで、1980年の機械にそこまでするなら中古に変えるか廃棄処分が適当と考えました。それでも最後まであがこうと、オークションで探しまくってついに見つけました。
4万円だったのでダメもとの範囲内。早速交換後、1日何とか動いていたので直ったのかな、やはりスピンドルのユニットだったのかなと思いましたが、翌日また漏電ブレーカ落ち発生。
しつこくファナックさんに電話して、スピンドルユニットのモーターへ行く線(UVW)ではなく、ファン側(RST)の絶縁も見てほしいという事で、また絶縁計借りて測定したところどうもここが原因だったようです。
主軸のモーター後ろにある冷却ファンのモーターが悪かった。
早速ファンを取り寄せましたが、なんとこれが8万円!でもここまで来たらもう直すしかないという事で交換し、現在順調に動いています。
タラレバですが、こんなことならユニットに4万円出すよりも絶縁計を買った方が将来性あったなという結末でした。
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