転造加工
転造加工
転造盤によるネジ・ローレットなどの塑性加工
転造は素材を削って形を作る切削と違い、素材に圧力を加えて肉を盛り上げる(塑性加工)ことで成形する金属加工の方法です。
国内の有名メーカー「ニッセー」さんの公式サイトでは、粘土を例に挙げて説明されていました。押さえつけた部分は凹みその凹んだ分の肉はどこかに盛り上がろうとするわけですが、凹みと盛り上がりをダイスでコントロールすることで思うような形状に整えようというものです。転造は切削ではないので無駄な切り粉が出ない為、素材を有効に活用できるだけではなく圧縮することで密度を高めることもでき、仕上がり面もきれいになるというメリットもあります。
ラセックの転造加工例
弊社においては、ニッセーのコメットと呼ばれる小型の転造盤とドイツ/ワンダラー社のRM-24Xの二機種を保有しており、一般的な小径のMネジやローレットはコメット、社内のエキストラクターや台形ネジ・ボールネジ、長尺の通し転造などはワンダラーという風に使い分けて加工しています。
以前は6mモノの長尺通し転造や自動車関連のスプライン加工で忙しい時期もありましたが、現在では転造の受注も減少しており社内製品の加工がメインになっている状況です。
社内製品が優先する必要があることから何万という大ロットの量産品は難しいですが、数百から1,000本程度の加工であれば対応は可能です。お気軽にお問い合わせください。