サステナビリティ
サステナビリティ(Sustainability)を知ることからスタート
(株)ラセックの経営者として恥ずかしながら自社の維持が精一杯で、自然環境や社会という面については疎かになりがちだったことは否定できません。しかし、最近耳にするようになった「サステナビリティ(Sustainability)」という言葉、その元となるのは1987年に「環境と開発に関する世界委員会」が取りまとめた報告書の中にあるキーワード「Sustainable Development(持続可能な開発)」からきているという事を知りました。
「サステナビリティ(Sustainability)」は、私たちの暮らす自然環境や社会だけではなく心身の健康に経済が加わり、この先今の価値を失くす事なく永続性を持たせることを目指すという考えで、「持続可能性」と言われています。
そこで、サステナビリティ(Sustainability)への取り組みのためには、まずそれを知る必要がありますから調べてみたことを書かせて頂ければと思います。
サステナビリティには3つの柱がある
サステナビリティには3つの柱があるとされています。
1,経済発展(Economic Development)
経済発展は、それぞれの企業や経済が将来にわたって継続的に社会に貢献し、その結果利益を出して成長を続けることになります。環境問題や社会問題の解決する助けになるような製品を開発・販売することで利益を伸ばすことができれば、その取り組みは正にサステナブルです。
2,社会開発(Social Development)
社会開発は、住宅や交通のみならず、保健・衛生・医療や社会福祉・教育などの社会サービスを改良してそれを発展させていくことです。皆が平等に教育を受けることができるシステムを作ったり、子育てや介護に対する取り組みもそうでしょうし、働き方の多様性を推進していくのもその一つになります。
3,環境保護(Environmental Protection)
これが最もサステナビリティとして馴染みの柱だと思います。カーボンニュートラルへの取り組みや水資源の節約もそうですし、海洋汚染対策のためのプラスチックごみを削減したり、森林保護や植林など、地球環境を永続的に未来に残すための活動は既に知られているところでしょう。
こうしてみると「全く何もできない」というのは単なる言い訳でしかないという事がわかりました。
できない理由よりも「やる方法を考える」「できることから始める」という意識で取り組んでいきます。
SDGsとサステナビリティは違うのか
SDGsとサステナビリティを混同していた部分もありました。
SDGsは「Sustainable Development Goals(サステナブル・ディベロプメント・ゴール」の略称で、「持続可能な開発目標」のことです。その持続可能とするため、世界が2030年までに達成すべき目標として、17のゴールと169のターゲットを掲げているもので、そのゴールとターゲットの内容を見るとSDGsは、サステナビリティを実現するためのより詳しく具体的に目標と対象を決めたものであると言えそうです。つまり、SDGsとサステナビリティはある意味同じでもあり相互的でもあり、サステナビリティの中にSDGsが含まれているという考え方もできそうです。
サステナビリティの取り組みの一環としてSDGsにも対応して理想に近づけるよう対応していきます。
CSRとは何か
サステナビリティやSDGsと同じぐらい最近目にする「CSR」。特に大企業さんのオフィシャルサイトを拝見していると必ずと言っていいぐらい記載されています。CSRって何?中小企業でも関係あるのだろうか、という疑問もありあらためて見てみました。
CSRとは「Corporate Social Responsibility(コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティ)」の略称で、企業が社会の一員として果たしていかなければならない責任の事を指していました。
企業は自社の利益だけを追求するのではなく、最終的に製品を使ってくれる顧客(ユーザー)・企業を支える株主(上場企業)・直接の取引先や仕入れ先はもちろん、従業員やその家族を含め社会全体といった広くのステークホルダーに対し社会の一員としての責任を果たすことを要求されています。ステークホルダーを訳すと「利害関係者」ですけど、要するに企業と何かしらのつながりがあればそれはもうステークホルダーでしょう。CSRは強制されるものではなく、社会のために企業が自主的に行う活動と言う事ができる一方、サステナビリティは個人から企業、国まで含めて社会全体で行われる活動であり、CSRよりサステナビリティの方が考え方や対象の幅は広いと言えそうです。
SDGsもCSRもサステナビリティの中の活動の一つと言ってもよさそうです。
勉強不足で、サステナビリティはまだまだ多岐にわたっていると思いますが、できることから対応していくという事でまずはSDGsとCSRに着手していきます。