タッププーラー(折れ込みタップ抜き)の使用方法 動画
タッププーラー(折れ込みタップ抜き)の使用方法を動画で解説
使用に関しては特に難しい所はない「タッププーラー(折れ込みタップ抜き)」ですが、タップの折れ方によっては多少の工夫が必要になるケースもあります。
一般的にスムーズに除去できる時の動画と、不都合が起こったときの対処方法を解説します。
タッププーラー(折れ込みタップ抜き)除去時の動画
タッププーラー(折れ込みタップ抜き)の使用方法手順とトラブル時の対応
用意するもの
タッププーラー・保護メガネ・手袋
タッププーラーの使用手順を説明させて頂きますが、まず最初にタップの折れた断面はエッジが立っていますのでケガをしないよう注意してください。
使用方法と手順
- 折れた面や溝の中に破片が残らないようエアーブロー等でキレイに取り除きます。
- タッププーラーの爪をタップの溝の位置に合わせて挿入します。※この時に入らない場合は、タップ空折れた時の衝撃で微妙に中心からずれている可能性がありますので、①棒状の金属を使用して、ハンマーでタップをコンコンと叩いてみてください。ズレが直る場合があります。②どうしても入らない場合はグラインダー等で少しだけ爪を削ってしまっても構いませんが、削る量が多いと爪の強度が落ちますので0.1mm程度に留めてください。
- スリーブを一番下まで下げます。(爪の捻りと脱落防止)
- タップハンドル等で各部分を左に回し除去します。
スパナ等でも回転させることはできますが、力が偏ることで折れやすくなる可能性があります。できれば均等に回すことができるタップハンドルのような両ハンドルのものをご使用ください。
注意点
動画ではたまたま簡単に取れていますが、もっと硬く折れ込んでいるケースの方が多いと思われます。
その際は「タップは回っていないのに、力の加わるハンドルはまわってタッププーラーに捻じれの力」が発生します。本製品の軸は熱処理されていますが、折れて破損しないよう低めに設定されている為、力が加わりすぎると捻じれるようになっており、一度の回転で無限に力を加えていってもタップが回らない場合には捻じれることで吸収されそこで使用ができなくなります。
タッププーラーでもエキストラクターでもそうですが、まず回す角度をある程度決めます。その角度に対して加える力を「1→2→3・・・・」という具合に断続的に徐々に大きくしていきます。
抜ける時の力加減と折れたり捻じれたりする時の力加減は隣り合わせであることが多く、その分岐点は経験と感覚でしかわからないところがあり、被害を大きくしない為にも決して無理はしないという事が重要です。
※CRCなどの潤滑剤を吹き付けてしばらく置いてから試したり、冷却スプレーでタップを冷やして収縮させることで抜けやすくなることもあります。
是非有効にご活用ください。
この記事へのコメントはありません。