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機械修理 マザック MPX-620 サーマルトリップ

ヤマザキマザックのMPX-620(マルチプレックス)でサーマルトリップが頻発を修理

マザックのMPX-620・マルチプレックスで、加工中にサーマルトリップが頻発する現象がずっと続いていまいた。ガントリーなのでチョコ停は能率を大きく下げてしまいます。最終的には電源交換で現在は落ち着いていますが、辿り着くまでに2週間時間がかかってしまいました。

その対処法や原因を記録しておきます。

トラブル発生の流れ

まず、サーマルトリップのアラームが出てくるのですが青アラートなのでクリアボタンですぐに消えます。マザックさんのサポートに問合せをすると「アラーム源はクーラントのON/OFF」ということで、まずは一番お金がかからない電磁開閉器を交換しました。

ただちょっと腑に落ちなかった所は、この開閉器自体が実際にトリップしているわけではなかったことですが、この時点では他に特定できなかったため見切りでの交換となりました。

しかし結果的に改善せず、念のためにクーラントポンプの掃除とホースの掃除を現場の方で実施してもらいました。実際かなり汚れやヘドロがたまっていて、ひょっとすると負荷が大きかったのかもと少し期待しましたが、これでも改善はなし。

数日たったころ、今度はモニターが映らない現象も同時に出るようになりました。特に朝の立ち上げ時。

何度か電源の入り切りで復帰するので、サーマルトリップと併せて騙し騙しの稼働状況が続きます。納期遅れも発生してきていました。

何度か繰り返した後、モニター異常時に強電盤の中を確認。

すると、PD21Bというカードとその右にある24V電源の緑のLEDが消えていることを発見。ここでもメーカー問合せを入れます。PD21Bから電源を送っているので24V電源よりもPDの方が怪しいという事になりました。

こちらは三菱電機メカトロニクスさんの管轄です。

再度部品交換

PD21Bというカードを取り寄せて部品交換です。この周りのカードは主に抜き差しするだけで交換できるところですが、PD21Bは上下にボルトで止めてあり、配線も各端子からの入れ替えが必要なカードです。

念のためにスマホで端子を写真に撮っておきます。もっと複雑な場合は写真+手書きで線の位置を書き記します。

これで修理完了し、すべてのアラームが出なくなりました。結果的には電源が悪さをしていたという結論です。モニターが落ちる現象が出なければ中々わからなかったかもしれません。この程度で済んでよかったとは思っていますが、特定に時間がかかったためこれから夜間稼働も含め納期遅れを取り返します。

 

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